先に結論
- 背景が一色の立ち絵は、色で抜けました。ただし、同じ「色で消す」でも、消し方で結果が分かれます。
- 白い背景を絵の全体から消すと、白目や白い服まで消えました。8体すべてで欠けが出て、多いものは18%でした。
- 背景を1か所クリックして、つながった所だけ消すと、8体中7体で欠けはゼロでした。代わりに、腕と体のすき間のような閉じた所には、背景が残りました。
- 許容量を上げると、白い縁取り、明るい髪の順に消えました。白い背景なら小さい値から始めます。
- 背景が絵に使っていない色(ここでは緑)なら、全体から消しても欠けませんでした。
- 写真用の人物の自動切り抜きは、頭だけのキャラで止まりました。全身の立ち絵も、足や髪、服が欠けました(多いもので4割)。
測り方
- 対象:サムネるで用意している人物素材のうち、イラストの8体。 全身の立ち絵2体・頭だけのキャラ2体・VTuber風2体・アニメの胸から上2体です。どれも背景が透明なPNGです。
- 入力:その透明なPNGを、一色の背景(白・水色・緑)に重ねた絵。 元の透明なPNGが「正解の形」なので、どこが欠けて、どこに背景が残ったかを数えられます。
- やり方は3つ: ①写真から人を見つけて背景を抜く、人物用の自動切り抜き(サムネるが写真の登録に使っている仕組みそのもの)/ ②背景の色に近い色を、絵の全体から消す/ ③背景を1か所クリックして、そこからつながった、背景の色に近い所だけを消す(ここでは絵の左上を押した形)。
- 許容量:どこまでを背景と同じ色とみなすかの幅です。 赤・緑・青それぞれの差のうち、いちばん大きいもの(0〜255)で決め、8・32・64・128を試しました。 ソフトによって目盛りの付け方が違うので、数字はそのままは当てはまりません。
- 判定:正解の形と比べて、人物なのに消えた割合を「欠け」としました(人物の面積に対して)。
| 素材 | ①自動切り抜き | ②全体から消す | ③1か所クリック |
|---|---|---|---|
| 全身の立ち絵(説明) | 止まった | 12.2% | 0.0% |
| 全身の立ち絵(驚き) | 19.6% | 18.2% | 0.0% |
| 頭だけのキャラ(得意げ) | 止まった | 9.2% | 0.0% |
| 頭だけのキャラ(驚き) | 止まった | 13.0% | 0.0% |
| VTuber風(ピース) | 4.2% | 2.4% | 0.0% |
| VTuber風(驚き) | 9.9% | 15.4% | 0.0% |
| アニメの胸から上(笑顔) | 1.1% | 0.5% | 0.0% |
| アニメの胸から上(驚き) | 5.3% | 3.2% | 3.1% |
白い背景・許容量8のときの欠けです。「止まった」は、人物を見つけられずに何も残らなかった回です。

「全体から消す」と「1か所クリック」で分かれる理由
画像を編集するソフトの「色で選ぶ」機能には、絵の全体から同じ色を選ぶものと、クリックした所からつながった色だけを選ぶものがあります。
白い背景の立ち絵では、白目や服の白が背景の白と同じ色です。 全体から選ぶと、それも背景として消えます。全身の立ち絵では白いブラウスが、頭だけのキャラでは白目が抜けました。 つながった所だけなら、輪郭の線で囲まれた内側までは届きません。
1か所クリックで欠けた1体(アニメの胸から上・驚き)は、絵のまわりに細い白い縁取りが描いてありました。 その縁取りが背景とつながっていて、一緒に消えた分が3.1%です。
1か所クリックでは、すき間の背景が残る
つながった所だけを消すので、腕と体の間や、指と髪の間のように、線で閉じたすき間の背景には届きません。 8体中3体で、すき間に背景が残りました(人物の面積に対して0.7〜2.0%)。

残った所は、そこも1か所ずつクリックして消します。 白い背景のまま見ると気づきにくいので、暗い色の上に置いて確かめます。
許容量を上げると、縁取り、髪の順に消える
1か所クリックでも、許容量を上げると、背景に近い色の所からつながって消えていきます。 白い背景で、許容量ごとに欠けた体の数を数えました。
- 許容量8:8体中1体(3.1%・上の白い縁取り)
- 許容量32:8体中5体(1.8〜5.9%)。5体のうち4体は、絵のまわりの白い縁取りが消えた分です
- 許容量64:8体中5体(2.7〜6.5%)
- 許容量128:8体中6体。頭だけのキャラ(得意げ)は銀髪が消えて46%、 VTuber風(驚き)は明るい髪が消えて29%

縁取りが消えるのを「欠け」と見るかは好みですが、白い縁取りも絵の一部です。 白い背景の立ち絵は、小さい許容量から始めて、消え残りを見ながら上げます。
背景の色を変えると
同じ8体を、白・水色・緑の背景に重ねて、全体から消しました。 8体の中でいちばん欠けが少なかったものと多かったものを並べます。
| 背景の色 | 許容量8 | 許容量32 | 許容量64 |
|---|---|---|---|
| 白 | 0.5〜18.2% | 1.0〜26.3% | 1.4〜65.9% |
| 水色 | 0.0〜0.2% | 0.1〜34.9% | 11.7〜78.3% |
| 緑 | 0.0% | 0.0% | 0.0〜0.1% |

水色の背景は、許容量8なら欠けはほとんど出ません。 ただ、銀髪や水色のリボンは背景の水色に近いので、32に上げたところで頭だけのキャラが3割ほど欠けました。 緑は8体の絵にほとんど使われていない色で、許容量64まで、全体から消しても欠けは0.1%以下でした。 全体から消すので、すき間に背景が残ることもありません。
自分で描いたり書き出したりできるなら、いちばん手間がないのは、最初から背景を透明にしてPNGで書き出すことです。 一色の背景で書き出すなら、絵に使っていない色を選びます。
人物用の自動切り抜きは、写真のためのもの
①の自動切り抜きは、写真に写った人を見つけて、背景を抜く仕組みです。 同じ仕組みに、比べるため実写風の写真6体(胸から上)も白い背景で通したところ、欠けは1.2〜2.0%でした。
立ち絵では、形によって結果が大きく変わりました(白・水色・緑の3色ぶん)。
- 頭だけのキャラ:6回とも止まりました(人物を見つけられない)
- 全身の立ち絵:6回中1回は止まり、残りは足や髪、服が6.7〜41.8%欠けました
- VTuber風:2.1〜12.9%
- アニメの胸から上:1.1〜5.4%
人の写真に近い胸から上の形ほど欠けが少なく、頭だけのキャラや、頭の大きい全身の立ち絵ほど、欠けたり止まったりしました。 ここで測ったのはサムネるの仕組みだけで、ほかの道具の自動切り抜きは測っていません。
サムネに置く前に確かめること
- 暗い色の上に置いて見る。白目や服の穴、すき間に残った背景、輪郭に沿って残る白い点は、白の上では見えません。
- PNGで保存する。JPEGは透明を持てないので、透明にした所が白や黒で埋まります。
- すでに透明なPNGで配られている立ち絵なら、抜く必要はありません。
サムネるでは、背景が透明なPNGの立ち絵は、切り抜きを通らずにそのまま登録できます。写真は端末の中で自動で切り抜きます。 登録のしかたと置き方は「人物の登録と、置き方」に書きました。サムネの顔の大きさについては「サムネの顔を大きくするには」で測っています。
まとめ
- 白い背景を全体から消すと、白目や白い服まで消えた(8体すべてで欠け・多いもので18%)
- 背景を1か所クリックして、つながった所だけ消すと、8体中7体で欠けはゼロ。すき間の背景は残るので、そこも消す
- 許容量を上げると、白い縁取り、明るい髪の順に消えた。白い背景なら小さい値から
- 背景が絵に使っていない色(緑)なら、全体から消しても許容量64まで欠けは0.1%以下
- 写真用の人物の自動切り抜きは、頭だけのキャラで止まり、全身の立ち絵では欠けることがあった
- 確かめるのは暗い色の上で。保存はPNGで