先に結論
- 顔の大きさは、写真をどこで切るかで決まります。人物を画面の高さいっぱいに置いたとき、顔(髪の上から顎まで)は、 腰から上の写真で画面の高さの31〜41%、胸から上で40〜55%、 顔だけで88〜91%でした。
- 真ん中の値で比べると、胸から上は腰から上の1.6倍、顔だけは2.7倍。 幅360pxの一覧では、顔の高さが約68px・105px・181pxになります。
- 顔を大きくすると、人物の横幅も広がり、文字と重なります。髪にかかるのはよく、目にかかったらやり直します。
- 顔だけにすると、手が写らなくなります。頬に当てた手や指差しは、胸から上までなら残りました。
「顔を大きく」は、人物を大きく置くことではない
サムネイルの顔を大きくしたいとき、まず人物を拡大しようとします。 けれど人物の高さを画面の高さにそろえた時点で、上は頭、下は画面の端です。 それ以上拡大すると、下が画面の外に出て、写っているのは胸から上になります。
つまり「顔を大きくする」は「写真を胸や首の高さで切る」のと同じことです。 では、切り方でどれくらい変わるのか。サムネるで用意している人物素材を使って測りました。
測り方
- 対象:サムネるで用意している人物素材16体(イラスト10体・実写風6体)。 腰から上が6体、胸から上が8体、顔だけが2体です。シルエットは除きました。
- 顔の高さ:頭の上端(髪を含む)から顎まで。人物の高さ:切り抜いた人物の上端から下端まで。
- 顎の位置は目で読みました。人物を上端0%・下端100%に伸ばし、1%刻みの線を重ねた拡大図で読んだので、±1〜2%の誤差があります。
- 置き方:サムネるの「左に文字を置く型」と同じく、人物の高さを画面の高さにそろえ、 上端を画面の上から6%に置きます。このとき「人物の高さに対する割合」がそのまま「画面の高さに対する割合」になります。
| 写真の切り方 | 素材 | 顔の高さ(画面の高さに対して) | 真ん中の値 | 腰から上との比 |
|---|---|---|---|---|
| 腰から上 | 6体(イラスト) | 31〜41% | 33.5% | 1倍 |
| 胸から上 | 8体(イラスト2・実写風6) | 40〜55% | 52% | 1.6倍 |
| 顔だけ | 2体(イラスト) | 88〜91% | 89.5% | 2.7倍 |
胸から上は、イラストでも実写風でも40〜55%に収まりました。 幅が出たのは写し方の違いで、指を差すために胸まで多めに写した実写風の2体が40%と45%、 驚いて頬に手を当てた実写風の2体は52%と55%でした。

一覧の大きさで見ると
スマホのYouTubeでは、サムネイルはおよそ幅360pxで並びます(理由は「スマホで読めるサムネイル」に書きました)。高さは約202px。その中で顔が何pxになるかを、真ん中の値で計算しました。 人物を置く高さは型によって違うので、サムネるの3種類の置き方で並べています。
| 文字の位置 | 人物の高さ | 腰から上 | 胸から上 | 顔だけ |
|---|---|---|---|---|
| 左に文字 | 画面の100% | 68px | 105px | 181px |
| 下に文字 | 画面の95% | 64px | 100px | 172px |
| 上下に文字 | 画面の80% | 54px | 84px | 145px |
上下に文字を置く型は、上の帯が顔にかからないよう人物を低く小さく置くので、同じ写真でも顔が2割小さくなります。 顔を大きく見せたいなら、写真の切り方と文字の位置の両方が効きます。
顔を大きくすると、文字と重なる
胸から上や顔だけの写真は、横にも広がります。高さを同じにそろえると、人物の左端が内側へ寄ってきます。 サムネるの既定の型「左に大きく、下に小さく」に置いて、人物の左端が画面のどこに来るかを測りました。
- 腰から上:画面の左から69〜79%
- 胸から上:60〜65%
- 顔だけ:54〜63%
この型のいちばん大きい段は、文字の枠の右端が77%です。 胸から上にすると人物の左端が12〜17%ぶん枠の内側に入り、長めの言葉なら末尾が人物にかかります。

胸から上。「具」が髪の縁にかかる

顔だけ。「具」が前髪にかかり、目の手前で止まる
重なるのは悪いことではありません。隙間を空けようとすると、人物か文字のどちらかが小さくなります。髪にかかるのはよく、目にかかったらやり直す。この線をどう決めたかは「サムネイルの文字はどこに置くか」に書きました。
顔だけにすると、写らなくなるもの
顔を大きくするほど、体は画面の外に出ます。16体で、手が写っているかを数えました。
- 腰から上:6体中6体(両手を頬に・指差し・腕組み・親指を立てる)
- 胸から上:8体中7体(頬に手・握りこぶし・指差し。写っていないのは笑顔の1体)
- 顔だけ:2体中0体
驚きなら頬に当てた手、解説なら指差し。胸から上までは、表情に手の動きを添えられました。 顔だけにすると、表情だけで伝えることになります。
自分の写真で顔を大きくするには
- 撮るときに、胸から上で撮る。すでにある写真なら、切り抜く前に胸の下あたりで切ります。
- ほかのツールで作るなら、人物を拡大して下を画面の外に出す。腰から上の写真なら、1.6倍にすると胸から上と同じくらいの顔になります(真ん中の値の比)。
- サムネるなら、登録する写真の切り方がそのまま顔の大きさになります。人物は画面の高さにそろえて自動で置かれるので、位置や大きさを決める手間はありません。 置き方はつかいかたの③にあります。
- 大きくしたら、幅360pxで目に文字がかかっていないかを見る。
なお、顔を大きくしたほうが動画を見てもらえるかどうかは、ここでは測っていません。 測ったのは、切り方で顔が画面のどれだけを占めるかだけです。 顔を出さずにつくる場合の話は「ゆっくり解説のサムネイル」に書きました。
まとめ
- 顔の大きさは写真の切り方で決まる。人物を画面の高さいっぱいに置くと、顔は腰から上で31〜41%、胸から上で40〜55%、顔だけで88〜91%
- 真ん中の値で胸から上は1.6倍、顔だけは2.7倍。幅360pxの一覧で約68px・105px・181px(左に文字を置く型)
- 上下に文字を置く型は人物を低く置くので、同じ写真でも顔が2割小さい
- 顔を大きくすると人物の左端が60%前後まで来て、文字と重なる。髪はよく、目にかかったらやり直す
- 顔だけにすると手が写らない。手の動きを添えたいなら胸から上まで