YouTubeのサムネイルA/Bテストは、勝ち負けをクリック率で決めていない

勝ち負けを決めるのは総再生時間です。クリック率ではない、と公式に書かれています。

この記事は に YouTube の公式ヘルプ(サムネイルのテストと比較)で確認した内容です。仕様は変わることがあるので、最新は公式ヘルプをご覧ください。

先に結論

  • 1本の動画にサムネイルを最大3案まで登録して比べられます (「テストと比較」)。
  • 勝ち負けを決めるのは総再生時間です。クリック率ではない、と公式に書かれています。
  • 使えるのは「詳細機能」を有効にしたチャンネル。 収益化や登録者数の条件は書かれていません。
  • 1案でも1280×720より小さいと、全案が480pに落とされます。ここがいちばん引っかかりやすいところです。
  • Shorts・予約したライブ・プレミア公開中・子ども向け・非公開は対象外です。

「クリック率で決めていない」が効いてくる

サムネイルの話になると、まずクリック率(CTR)が出てきます。 ところがYouTubeのテストは、クリック率ではなく総再生時間で勝ち案を決めると明記しています。

この違いは小さくありません。クリック率だけを追うと、開いてすぐ閉じられるサムネイルでも勝ててしまいます。クリックされた時点で数字は上がるからです。 総再生時間で決めるなら、クリックされて、そのまま見続けられた案が勝ちます。

言い換えると、中身と離れた煽りは、この仕組みでは勝ちにくいということです。 テストに勝つサムネイルは、たいてい動画の中身と一致しているサムネイルになります。

実務でひとつ気をつける点があります。手元のアナリティクスで見えるクリック率と、テストの勝敗は食い違うことがあります。クリック率だけを見て「こっちが良い」と判断すると、テストが選んだ案を捨ててしまうことになります。

画像が小さいと、全部の画質が落ちる

いちばん引っかかりやすいのがここです。3案のうち1枚でも1280×720より小さいと、3案とも480pで配信されます。

理由は察しがつきます。ある案だけ画質が悪いと、比較の条件が揃わないからです。 そろえるために、低いほうへ合わせているわけです。

つまり1枚だけ手を抜くと、良いほうの案まで巻き添えで劣化します。テストを始める前に、3案とも画像の大きさを見ておきます。1280×720はちょうど下限にあたる大きさなので、 これを下回らないようにしておけば大丈夫です。

(サムネるが書き出すのは1280×720のPNGです。この条件はそのまま満たします。)

推奨されている大きさや、ファイルサイズの上限がスマホとパソコンで違う話は「YouTubeサムネイルの推奨サイズは3840×2160」にまとめました。

3案あるからといって、3案とも違うものにしない

3案まで登録できると、つい全部違うものを作りたくなります。 ですが3案とも別物にすると、何が効いたのかが分かりません。 文字も、色も、人物の有無も違う3枚を比べて片方が勝っても、次の動画に持ち越せる知見が残らないのです。

1回のテストで変える点は1つに絞るほうが、あとに残ります。たとえば——

  • 言い方だけを変える(数字を先に出す / 問いかけて即答する / 名指しする)。 レイアウトと色は動かしません
  • 人物を置くか置かないかだけを変える
  • 文字の量だけを変える(同じ意味を、短い言い方と長い言い方で)

言い方の選択肢は作例集に、実際につくった絵と一緒に並べてあります。 「どれくらいの文字数なら大きく出るのか」は「YouTubeサムネイルの文字数は何文字がいいのか」に、8つの置き場所ぶんの実測があります。

テストにかける前に見ておくこと

  • 3案とも1280×720以上か。1枚でも小さいと全部480pに落ちます
  • 幅360pxに縮めても読めるか。視聴者が見るのは一覧の中の小さな絵です。スマホで読めるサムネイルに測り方を書きました
  • 変えた点は1つに絞れているか
  • その動画がテストの対象か。Shorts・予約したライブ・プレミア公開中・子ども向け・非公開は対象外です

なお、サムネるでは、有料プランなら同じ背景のまま文字だけを打ち替えられます(枚数は減りません)。元の1枚に打ち替えを2回足すと、文字だけがちがう3案がそろいます。 打ち替えでは色と置き場所は元の1枚のまま変わらないので、「変えた点は1つ」が保たれます。 くわしくはよくある質問に書きました。