YouTubeサムネイルの文字数は何文字がいいのか、8つのレイアウトで実測した

いちばん大きく出る段は、実測で4〜9文字でした。「13文字以内」は置き場所を見ていない目安です。

この記事の数値は に測ったものです。

先に結論

  • 数えるべきはサムネイル全体の文字数ではありませんいちばん大きく出す1段の文字数です。
  • その段で1行のまま大きく出るのは、実測で4〜9文字でした。 置き場所によって倍以上ちがいます。
  • 超えても入ります。ただし2行に割れて、字は半分近くまで小さくなります
  • 箱を横に広げても、字は大きくなりません。効くのは横幅ではなく縦の高さでした。
1段の型。「見た目が9割」が2行に折り返しているが、文字は大きい1段の型
3段の型。「見た目が9割」が1行に収まっているが、文字は小さい3段の型
どちらも同じ「見た目が9割」です。 左は2行に折り返していますが、字は大きい。 右は1行に収まっていますが、字は小さい文字数は同じでも、置き場所で結果が変わります。

「13文字以内」がうまくいかない理由

サムネイルの文字数はよく「13文字以内」と言われます。 目安としては悪くないのですが、実際につくると外れます。その13文字を、どこに、何段で置くのかを見ていないからです。

同じ13文字でも、1段にまとめて大きく出すのと、3段に割って上から読ませるのとでは、 1段あたりに入る量がまったく違います。 前者は途中で折り返して字が小さくなり、後者は収まります。

そこで、レイアウトを8種類つくって、それぞれの段で「1行のまま、字が小さくならずに」打てる文字数を 実際に描画して測りました。

実測:8つのレイアウトで測った文字数

数字は全角の日本語の場合の目安です。 「特大」「大」「中」「小」は、そのレイアウトの中での字の大きさの関係を表しています。

レイアウト段ごとの、1行のまま大きく出る文字数
左に大きく、下に小さく1段目(特大)5文字2段目(中)11文字
左に大きく1段目(特大)5文字
左に3段1段目(中)9文字2段目(特大)4文字3段目(大)6文字
左に3段・右上がり1段目(中)9文字2段目(特大)4文字3段目(大)6文字
上下に分ける・中央ぞろえ1段目(中)17文字2段目(特大)9文字
上下に3段・左ぞろえ1段目(中)12文字2段目(特大)8文字3段目(中)11文字
下に2段・中央ぞろえ1段目(特大)9文字2段目(中)12文字
下に3段・左ぞろえ1段目(大)11文字2段目(特大)9文字3段目(中)10文字

いちばん大きく出る段(特大)だけを並べ直すと、4文字から9文字の幅に収まりました。 3段に割るレイアウトほど1段が短く、「左に3段」では特大の段がわずか4文字です。

なぜ置き場所でこんなに変わるのか

文字の自動配置は、ふつう次のように動きます。 サムネるの実装もこの通りです。

  1. 横幅からはみ出したら折り返す。このとき字の大きさは見ていません。入らなければ折り返すだけです。
  2. 折り返した結果、縦にはみ出したら字を小さくする。つまり縮小は高さでしか起きません

この2つから、次のことが決まります。

  • 1行に入る文字数 = 箱の横幅 ÷ 字の大きさ
  • 折り返したあとの字の大きさの上限 = 箱の高さ ÷ 行数

段数が少ないレイアウトほど、1段あたりの箱が縦に高くなります。すると字は大きく育ち、大きく育つほど1行に入る文字数は減ります。 「左に大きく」のようなレイアウトで文字数の上限が小さいのは、箱が狭いからではなく、字が大きいからです。 8つの箱が画面のどこにあるかは「サムネイルの文字の置き場所」に地図と表で載せました。

箱を横に広げても、字は大きくならない

「折り返してしまうなら、箱を横に広げればいい」と考えたくなります。実際に試しました。

あるレイアウトで文字の箱を横に2割ほど広げたところ、 字の大きさは1割ちょっとしか増えませんでした。 代わりに文字が人物にかぶるようになり、そちらの問題が生まれました。

理由は上の2番です。2行になった時点で、字の大きさを決めているのは高さで、 横幅ではありません。横に広げるのは効きません。

もうひとつ試したのが「1行に収まるなら、多少小さくしてでも1行にする」という規則です。 これも行き過ぎると裏目に出ます。 ある言葉で、2行のときより1行のほうが3割以上小さくなりました1行にすること自体が目的になって、本来の目的(大きく見せる)を裏切っています。

では、どう書くか

  • いちばん見せたい言葉を1段に切り出し、その段だけ短くする。残りの説明は別の段に逃がします。全体を短くする必要はありません。
  • いちばん大きい段は4〜9文字を目安にする。何文字にできるかは、選んだレイアウトによって決まります。
  • 自分で改行位置を決めない。手で改行を入れると、字の大きさが予測できなくなります。 段を分けて、折り返しは道具に任せるほうが安定します。
  • 迷ったら、実際に描いて確かめる。文字数だけでは決まりません。同じ文字数でも、 漢字とひらがなでは見た目の幅が変わりますし、書体の太さでも変わります。

スマホの一覧で読めるかどうかは、文字数とは別の問題です。 そちらは「サムネイルがスマホで読めるかは、幅360pxで確かめる」に書きました。