先に結論
- 頼んだ文字は、24枚中23枚で1字も違いませんでした。別の字に化けたものは0枚。残りの1枚は、26文字の文から「を」が1字抜けていました。
- 40文字の長い見出し、縦書き、鰻・鱈・鰹のような画数の多い漢字、【】や「!」のまじった文、6行のお品書きでも崩れませんでした。この8通りの中には、崩れ始める境目が見つかりませんでした。
- 崩れたのは、頼んでいないのに描き足された文字です。のれんや提灯、隣の店の看板に、意味の通らない字が並びました。
- 「小さく(画面の高さの4%ほど)」と頼んだ文字は、3回とも頼んだ大きさの2〜3倍で描かれました。 そのため、小さい字を頼んだときに崩れるかは、確かめられていません。
- 文字化けを避けたいなら、頼んでいない文字が入りそうな場面(看板・商品・お品書き)を避けることと、1枚で決めずに何枚か描いて、1字ずつ読むことです。
どう測ったか
- モデル: Google の画像生成モデル Nano Banana 2.1(API の名前は
gemini-nano-banana-2.1)。 考える過程は指定せず、既定のままです。2K・横長16:9。 - 場面はそろえ、変えたのは文字だけ:夕方のキャンプ場の絵に「画面の左半分に、次の文字を大きく、太いゴシック体で」と頼み、文字を8通りに替えました(お品書きだけは、そば屋の店先の黒板)。 頼み方は素直にして、「誤字がないように」と添えています。
- 1つの条件につき3回描かせました。1枚だけでは、たまたま通ったのか分からないからです。
- 判定は目で、1字ずつ読みました。形が怪しい字は切り出して、ふつうの書体の字と並べています。
13文字の見出し「初心者が最初に買うべき道具」は、2日前に同じ場面で5回描かせて、5回とも誤字がありませんでした(「Nano Banana 2.1でサムネをつくる」)。今回はそこから、長さ・向き・字の難しさ・記号・量を変えています。この記事の絵は、どれもサムネるの本番を通っていない実験の絵です。Google の API で直接描かせたもので、Gemini のアプリでは確かめていません。
結果の一覧
| 条件 | 頼んだ文字 | 1字も違わなかった |
|---|---|---|
| 長い(26文字) | 初心者が最初に買うべきキャンプ道具を本気で選んだ結果 | 3回中2回(1回は「を」が抜けた) |
| もっと長い(40文字) | キャンプ歴十年の私が初心者におすすめしたい最初の道具と絶対に買ってはいけない道具 | 3回中3回 |
| 英語(比べるため) | MY FIRST CAMPING GEAR PICKS AND WHAT NEVER TO BUY | 3回中3回 |
| 縦書き | 初心者が最初に買うべき道具 | 3回中3回 |
| 画数の多い漢字 | 焚き火で炙る鰻と鱈と鰹の燻製 | 3回中3回(「炙」は少しちがう形) |
| 記号・英数字まじり | 【保存版】キャンプ道具ベスト10!初心者OK | 3回中3回 |
| お品書き6行 | かけそば 500円/もりそば 550円/天ぷらそば 900円/きつねうどん 600円/親子丼 850円/鴨南蛮 1200円 | 3回中3回(6行とも) |
| 小さく | 初心者が最初に買うべき道具(左下に、画面の高さの4%ほど) | 3回中3回(ただし小さくならなかった) |
結果1:長くしても化けなかった。1回だけ「を」が抜けた
40文字:1字も違わない
26文字:「を」が抜けた40文字は、3回とも1字も違いませんでした。ただ、見出しを1行ずつ見ると、抜けは読み飛ばしやすいです。 「キャンプ道具」で改行されていると、「を」が無くても文として読めてしまいます。
行の割れ方は、日本語では3回の中で変わりました(26文字は4行・3行・4行、40文字は5行・5行・4行)。 英語は3回とも同じ5行の割れ方でした。また、40文字は「左半分に」と頼んだのに、3回とも画面の幅いっぱいまで広がりました。
結果2:縦書き・難しい漢字・記号も化けなかった
縦書き
画数の多い漢字
記号・英数字まじり- 縦書きは、3回とも右の列から左へ、同じ3列(初心者が/最初に買うべき/道具)でした。
- 画数の多い漢字は、鰻・鱈・鰹・燻・製が書体どおりの形でした。 「炙」だけは3回とも、上の部分の点が1つ少ない形でした。字としては「炙」と読めます。
- 記号・英数字まじりは、【】も「10」も「!」も「OK」も正しく出ました。 そのうえで、頼んでいない飾りを足しました。【保存版】を赤い帯や枠に乗せたのが3回とも、「初心者OK」を丸の中に乗せたのが1回です。
結果3:崩れたのは、頼んでいない文字だった
頼んだお品書き:6行とも正しい
頼んでいない字:のれん・提灯・看板お品書きは、頼んだ文字が多く、1行ずつは小さめです。それでも6行とも、値段まで正しく出ました。 2日前の看板と道路標識の実験と同じで、頼んだ文字は出て、頼んでいない文字が崩れる形でした。 「文字化けした」と感じるときは、まず、その字を自分で頼んだかどうかを見てみてください。
結果4:「小さく」は守られなかった

3回とも文字は正しく出ましたが、高さは画面の約9%・13%・12%で、頼んだ大きさの2〜3倍でした。 小さい字ほど崩れやすいのかを確かめたかったのですが、この頼み方では小さく描かせることができませんでした。
文字化けを避けたいときに
- 頼んでいない文字が入りそうな場面を避ける。看板の並ぶ通りや、ラベルの付いた商品が並ぶ台所のような場面では、AI が自分で字を描き足し、そこが崩れました。
- 入れたい文字は、そのまま書いて頼む。この記事では「次の文字を」と書いて、文字をかぎかっこでくくりました。頼んだ文字は、24枚中23枚で1字も違いませんでした。
- 1枚で決めずに、何枚か描いて1字ずつ読む。26文字の見出しでは、3回のうち1回で字が抜けました。改行の位置によっては、抜けを読み飛ばします。
- モデルが変われば結果も変わります。この記事は、2026年10月9日に、このモデルで測った結果です。
それでも、文字はあとから置く
化けないなら、AIに文字まで描かせればよいのでは、と思うかもしれません。 何も指定しないと、行の割れ方や文字の色は回によって変わります(この記事でも、26文字と40文字の見出しは、3回の中で行の割れ方が変わりました)。 色・行・置き場所を細かく指定すると、3回とも指定どおりに描きました(「Geminiでサムネをつくるプロンプト」)。
それでも、文字を直して頼み直すと、絵ごと描き直しになり、背景も変わります(できた絵の文字だけを直してもらうやり方は、この記事では試していません)。 大きさの数字の指定も、この記事のとおり守られませんでした。 文字を変えても絵をそのままにしたいときは、AIには文字のない絵だけを描いてもらい、文字は画像編集ソフトなりプログラムなりで、あとから乗せるやり方があります。