サムネイルの文字はどこに置くか。右下の角の大きさをYouTubeの一覧で測り、8つのレイアウトの箱を地図にした

右下の角は、一覧で横15%・小さい一覧では横22%が隠れます。文字の箱はそこを避けて、絵を6〜7割残していました。

この記事の数値は に測ったものです。

先に結論

  • 右下の角は空けます。YouTubeの一覧では再生時間の表示が乗り、幅363pxのサムネイルで横15%×縦14%、関連動画の小さい一覧では横22%×縦18%が隠れました。
  • 文字の箱は、画面の端から4〜8%内側に置き、絵を6〜7割残していました。文字が多くても、絵が消えない量です。
  • 人物と文字は重ねます。いちばん大きい段の箱は、人物の左端より9〜31%内側まで入ります。 髪にかかるのはよく、目にかかったときだけやり直します。
  • 置き方は「左・上下・下」の3つと段数だけで決まります。 ジャンルで選ぶ必要はありませんでした。

「右下に置かない」は、どれくらい空ければいいのか

サムネイルの右下には、YouTubeが動画の長さ(12:34 のような表示)を重ねます。 だから「右下に大事なものを置かない」とよく言われますが、どれくらい空ければいいかはほとんど書かれていません。 そこで、実際に一覧に出ている表示の大きさを測りました。

測ったのは2026年9月14日、パソコンのChromeで開いたYouTubeです。 一覧のカードごとに、再生時間の文字を包む黒い角丸と、サムネイル画像の矩形をブラウザから取り出して比べました。

場所サムネイルの表示再生時間の表示縁からの余白角が占める割合
ホームの一覧363×204px38〜48×20px右8・下8px横15%×縦14%
再生ページの右列(関連動画)240×135px32〜48×20px右4・下4px横22%×縦18%

表示の幅は動画の長さで変わります。9:33 なら32px、14:30 なら38px、1:02:34 のような1時間超えなら48px。文字は12pxで、どちらの場所でも同じでした。 「角が占める割合」は、いちばん長い48pxと余白を足して、サムネイルの幅と高さで割った値です。

ここで大事なのは、表示の大きさが画素で決まっていることです。 サムネイルが小さく出る場所ほど、同じ48×20pxが相対的に大きくなります。 ホームでは横15%だった角が、関連動画の列では横22%。 もっと小さく出る場所があれば、さらに広がります。「右下の1割」では足りず、「右下の2割」を空けておくのが、この実測から出る目安です。

同じレイアウトのサムネイルを一覧と同じ363pxに縮めて2枚並べ、右下に実寸の再生時間の表示を乗せた図。左は2段目の箱が右端の2割を空けてあり文字が読める。右は箱を右端まで寄せたので、2段目の末尾が再生時間の表示に隠れている
一覧と同じ363pxに縮め、測った寸法(48×20px・余白8px)で再生時間の表示を乗せた図。 左は「下に2段」の型そのまま、右は同じ型の2段目の箱だけ右端まで寄せたもの。 右は「解説」が表示の下に入っています。

サムネるの8つの型は、角を2通りの形で避けています。いちばん下の段の箱を右端の2割以上空けるか (下に2段なら箱は右から20%、下に3段なら44%、上下に3段なら43%が空きます)、角より上で終わるか(上下に分ける・中央ぞろえは、下の段の字面が83%で終わり、 角の上端86%に届きません)。 見本の文言でも、各段を「1行のまま大きく出る文字数」いっぱいまで埋めた文言でも、字面が角に触れた型は8つのうち0でした。

8つの型は、文字の箱をどこに置いているか

サムネるの型は「文字の位置(左・上下・下)× 段数」で8つです。 それぞれが持つ文字の箱(字がその中で自動的に大きさを決める枠)を、 人物と右下の角と一緒に1枚の地図にしました。

8つの型を4×2に並べた地図。各型に見本の文言と図形だけの人物を置き、文字の箱を破線(いちばん大きい段は黄色)、人物の枠を青、右下の角を桃色で描き込んである
破線が文字の箱(黄色がいちばん大きい段)、青が人物の枠、右下の桃色が再生時間の角(一覧の363pxで測った割合)。 背景はプログラムで描いた仮のもの、人物は図形だけの人形です。 測った日の状態です。同じ日の夜に「左に3段」の2つは段を詰めて積む仕組みに変わりました(箱の寸法は同じ)。
左端上端下端右端箱に触れない面積特大の段の目安
左に大きく、下に小さく5%13%74%77%58%6文字
左に大きく5%14%64%77%64%6文字
左に3段4%7%79%77%56%5文字
左に3段・右上がり4%5%78%77%55%5文字
上下に分ける・中央ぞろえ6%4%92%94%66%9文字
上下に3段・左ぞろえ5%5%94%79%70%8文字
下に2段・中央ぞろえ8%56%95%92%73%9文字
下に3段・左ぞろえ6%44%95%86%68%9文字

端の数字は画面の幅・高さに対する割合です。「箱に触れない面積」は、どの段の箱とも重ならない部分、 つまり絵がそのまま残るところ。「特大の段の目安」は、その型でいちばん大きい段が 1行のまま大きく出る文字数で、詳しくは「サムネイルの文字数」に書きました。

読み取れること3つ

  • 端からの余白は4〜8%。左端は4〜8%、上端は4〜7%(上に文字がある型)、下端は最大でも95%。 「セーフゾーン」を数字にすると、この帯です。一覧で角が丸く切られても字が欠けません。
  • 絵は6〜7割残る。いちばん文字が多い「左に3段・右上がり」でも55%、少ない「下に2段」なら73%が箱に触れません。 文字を3段置いても、絵は半分以上残ります。
  • 右端まで箱が届くのは中央ぞろえの型だけ。「上下に分ける」と「下に2段」は特大の段の右端が92〜94%ですが、字は中央に寄るので、 字面の右端は見本で85〜86%、目安いっぱいの文言でも92〜94%で止まり、 その段の字面の下端は80〜83%で、角の上端(86%)より上にありました。

人物と文字は、どこまで重ねるか

顔写真を置くと、文字と人物のどちらを優先するかで迷います。 サムネるでは重ねるほうを選びました。 隙間を空けると、人物は小さく、文字は細くなり、両方が弱くなるからです。

地図の青い枠が人物の場所です。腰から上が写った素材(縦横比3:4)だと、 左に文字を置く型で画面幅の45%、上下に文字を置く型で36%、下に文字を置く型で43%。 胸から上の素材は横に広く、同じ型で58%まで広がります(2026年9月11日の実測)。 いちばん大きい段の箱の右端は、人物の左端より9〜31%内側まで入っています。 重なる前提の数字です。

重ねてよい範囲は、箱の幅を変えて描き比べて決めました。 「左に大きく、下に小さく」の特大の段で、箱の幅を3通りに変え、 胸から上の人物を置いて幅360pxで見た結果です(2026年9月11日)。

箱の幅「一二三四五六」「一二三四五六七」文字の右端が届く場所目視
63%2行2行人物の手前(隙間がある)字が小さい
72%1行2行髪の縁採用
75%1行1行頬から目7文字目が目に届く

線を引いたのは「目」でした。髪に字がかかっても読めるし、人物も弱くならない。 目にかかると、人物が誰なのか分からなくなる。72%で髪の縁に止まり、75%では7文字目が目に届いたので、72%を採りました。 いまのサムネるは、この線を「字面が目の帯に掛からないこと」として自動の検査に入れています。

左に3段の型。「知らずに使うと/大損/今すぐ見直し」の3段が左に積まれ、右の驚いた表情の男性の髪に特大の段の末尾がかかっている

左に3段。特大の段の右端が髪にかかる

下に2段の型。「失敗しない始め方/初めての人向けにやさしく解説」が下に置かれ、右の笑顔の女性の胸元にだけ文字がかかり、顔は空いている

下に2段。文字は胸元にだけかかり、顔と当たらない

どちらもサムネるが本番でつくった実物(2026年9月11日・人物は用意してある素材)。 左に置く型は髪まで、下に置く型は顔と当たらない。重ね方が型で決まります。

左・上下・下の、どれを選ぶか

置き場所を決めるのに、ジャンルは要りませんでした。効いたのは2つだけです。

  • 言葉の段数。1段なら「左に大きく」、2段なら左か下か上下、3段なら左か下。 段の数は言葉のほうが先に決まるので、置き場所はそのあとで選べます。
  • 絵のどこを見せたいか。人物の顔を大きく見せるなら文字は下(顔と当たらない)。 絵の中央が主役なら上下。文字を主役にするなら左に積む。

「2分割で対比を見せる」のような構成の話は、置き場所ではなく言葉の並べ方で決まります。 言い方の名前を添えた実物は作例集にあります。

今日からできること

  • 右下の2割を空ける。横は右から2割、縦は下から2割。1時間超えの動画なら表示が48pxまで伸びます。
  • 端から5%は使わない。1280×720なら左右64px・上下36px。角が丸く切られる一覧でも字が欠けません。
  • 絵を6割残す。文字の箱が画面の4割を超えたら、段を減らすか、言葉を短くします。
  • 人物には髪まで重ねる。目にかかったらやり直す。隙間を空けるより、重ねたほうが両方大きく出ます。
  • 幅360pxで確かめる。角の大きさも重なりも、一覧の大きさで見ないと判断がずれます。理由は「スマホで読めるサムネイル」に書きました。

まとめ

  1. 右下の角は、一覧で横15%×縦14%、小さい一覧で横22%×縦18%が隠れる。表示は画素で決まり、小さく出るほど広がる
  2. 文字の箱は端から4〜8%内側。絵は6〜7割残す
  3. いちばん下の段は右端の2割以上を空けるか、角より上で終える。8つの型で字面が角に触れたものは0
  4. 人物とは重ねる。髪はよく、目にかかったらやり直す
  5. 置き場所は段数と、絵のどこを見せたいかで決まる。ジャンルは要らない