先に結論
- 背景の用意のしかたは4通りです。 フリー素材、自分の写真やゲーム画面、単色・グラデーション、AIに描かせる。どれでも1枚になります。
- フリー素材で見るべきは「無料かどうか」ではなく「商用利用できるか」です。 この2つは別の話です。
- 単色・グラデーションの背景は、実際に試すと成立する条件が意外と狭いものでした。
- AIに描かせるなら、文字まで描かせない。理由は誤字ではありません。
4つの方法を並べる
| 方法 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| フリー素材 | 手早く整えたいとき | 商用利用・加工・再配布の条件 |
| 自分の写真・ゲーム画面 | 実物がある動画(ゲーム実況・レビュー) | 写り込み。ゲームは各社のガイドライン |
| 単色・グラデーション | 文字が主役で、文字量が多いとき | 成立する条件が狭い(下記) |
| AIに描かせる | 実物の絵が存在しない解説系 | 文字を描かせない。雰囲気語に注意 |
フリー素材:「無料」と「商用利用できる」は別
検索でいちばん多く探されているのはフリー素材です。使うこと自体は良い選択ですが、 確かめる場所を間違えやすいところです。見るのは値段ではなく、配布ページの利用条件です。
- 商用利用の可否。収益化しているチャンネルのサムネイルは商用利用にあたります。 「個人利用のみ可」の素材はここで外れます。
- 加工の可否。文字を載せる・切り抜く・ぼかすのは加工です。
- クレジット表記の要否。サムネイルには書く場所がないので、 表記が必要な素材は実質使えません。
サムネるの人物素材を用意するときは、フリー素材を使わず自前のAI生成に切り替えました。 素材が悪いからではなく、条件を1件ずつ判断する作業そのものを消したかったからです。 素材を選ぶときは、この判断の手間も費用のうちに入れておくと計算が合います。
自分の写真・ゲーム画面:実物がある動画はこれが確実
ゲーム実況なら、実際のゲーム画面がいちばん確実です。 AIは有名なキャラクターの造形を再現しきれず、そのゲームを知っている視聴者ほど違和感に気づきます。 知っている人に見せる絵こそ、実物が強い。 ただしゲーム画面の利用条件は各メーカーがガイドラインを出しているので、そちらに従います。
レビュー系も同じです。視聴者はサムネイルから「どの製品の話か」という動画固有の情報を読み取ろうとします。 手元にある実物の写真は、それだけで情報になります。
単色・グラデーション:成立する条件が狭かった
道具によっては、絵を用意せず単色やグラデーションの背景で済ませられます。 サムネるでも一度、この方式の背景を生成候補に加えたことがあります。実物を見てから、やめました。
見られる絵になったのは、文字が多く、かつ人物が置いてあるときだけでした。 文字が少ないと余白がただの空白に見えて、未完成な印象になります。 逆に言えば、3段くらい文字を積んで、人物やイラストを1枚置くなら成立します。 テロップ的なサムネイルをつくる人には今も現実的な選択肢です。
AIに描かせる:注意は3つ

実物の絵が存在しない解説系・ノウハウ系では、AI生成が効きます。 毎日AIに背景を描かせている経験から、注意は3つに絞れます。
- 文字は描かせず、別で載せる。最近のモデルは日本語の見出しをほとんど誤字なく描けるようになりました。 それでも別で置くのは、行の割れ方・色・置き場所が毎回ちがって、こちらから決められないからです。 実測は「AIは日本語の文字を描けない、はもう古い」に書きました。
- 雰囲気のつもりで書いた言葉が、題材を決めてしまう。指示に「夜」と入れていたら、何を打っても夜の街ばかり出てきた、という切り分けを「AIが同じ絵ばかり出るのは、たいてい指示のせい」に書きました。
- 同じ指示から同じ絵は二度と出ません。気に入った絵は、その場で保存しておきます。引き直しても戻りません。
費用は掛かります。この記事を書いている2026年9月時点で、 サムネるが使っているモデルは背景1枚あたり十数円です。 フリー素材の「条件を判断する手間」と、生成の「1枚ごとの費用」の、どちらを払うかという選択です。
どの方法でも変わらないこと
- 文字の置き場所を先に空ける。背景を選んでから文字の隙間を探すと、毎回別の場所に置くことになって統一感が出ません。 置き場所を先に決めて、そこが空いている(または空けられる)背景を選びます。
- 右下は空けても使わない。一覧では動画の長さの表示が右下に重なります。どれくらい隠れるかは「サムネイルの文字の置き場所」で測りました。
- 幅360pxに縮めて確かめる。背景がきれいでも、文字が読めなければ押されません。確かめ方は「サムネイルがスマホで読めるかは、幅360pxで確かめる」に書きました。
まとめ
- 実物がある動画(ゲーム・レビュー)は、実物の画面・写真
- 文字が主役で文字量が多いなら、単色・グラデーションでも成立する
- 実物の絵が存在しない解説系は、AIに描かせる(文字は別で載せる)
- フリー素材は、値段ではなく利用条件を読んでから
- どの方法でも、文字の置き場所を先に空ける